初めて老人ホームに契約する方にとって「どんな契約、手続きをするのか」「どのような書類を準備すればよいのか」など、分からないことは多いものです。
基本的に難しい手続きなどはありませんが、スムーズに契約を進めていくためにはある程度内容を把握しておくことが大切。
また、適当な契約によって「こんなはずではなかった」と後悔してしまうのを防ぐためにも、契約・手続きの内容や、必要な書類について把握しておきましょう。
目次
契約に関する必要な書類
老人ホームと契約するにあたり、いくつか必要な書類があります。
運営会社、施設によって申し込みの仕方が異なるため、以下に記載した書類が必ずしも必要というわけではありません。
ご入居時に必要な場合、参考にしてみてください。
入居申込書・入居契約書
契約に関する必要な書類として、まず挙げられるのが「入居申込書」「入居契約書」の2つです。
入居を希望していること、規定を理解したうえで契約すること、を書面に残すために必要な書類であり、名前や押印など、必要事項を記入して提出します。
申込書や契約書に関しては、見学時や説明会などで、事前に老人ホーム側から渡されることがほとんど。過去に受け取った資料をよく確認してみてください。
仮に、無くしてしまった場合は、老人ホーム側に申告すれば、再度書類を渡してもらえます。
重要事項説明書
重要事項説明書とは、ご家族ではなく「入居者本人」に向けた説明書のことで、契約書の内容を簡潔にまとめられているのが特徴です。
この「重要事項説明書」は、入居者が安心して入居するために欠かせないため、老人ホーム側は重要事項説明書に基づいて説明することが義務付けられています。
重要事項説明書に記載されているのは、主に「施設の概要・特徴」「料金面」「サービス関連」「緊急時の対応」など。説明を受けながら分からないことや、気になることがあれば、その都度職員に確認しながら説明を受けましょう。
管理規定
管理規定とは、老人ホームの「運用規定」及び「利用上における条件」を確認することを目的とした書類で、必要な書類の一つです。
契約に関する内容は全て覚えておくことは難しいので、書面で持っておくと後々確認できるものなので大切に保管しましょう。
また、老人ホーム側の説明と管理規定に相違がないか確認しておくと安心です。
契約時に持っていくもの
契約時に持っていくのは、書類の他にもいくつかあります。
全て必ず必要という訳ではなく施設によって異なるので、入居する施設や契約する運営会社に確認しましょう。
・戸籍謄本
・住民票
・印鑑証明
・印鑑
・健康診断書(施設指定の項目があるもの)
・診療情報提供書
本人確認や家族との関係確認のため、また、契約内容に了承したことを証明するためなどのために上記の持ち物が必要となります。
基本的には、事前に老人ホームから「お持ちいただくもの」として提示されるため、よく確認したうえで準備をしてください。
契約時にチェックすべきポイント
老人ホームに契約するにあたり、チェックすべきポイントはたくさんあります。
トラブルを避けるためにも、以下の内容をよくチェックしておきましょう。
費用面
まず挙げられるのが「費用面」です。
老人ホームは決して安価なサービスではありません。だからこそ費用面はしっかりと確認し、想定外の出費や、不明確な請求がないか確認する必要があります。
契約書はもちろんのこと、パンフレットやホームページなども確認しながら、料金が明確になっているか、媒体ごとに記載が異なっていないかを確認してください。
サービス面
入居者に対して、どのようなサービスが提供されるのか確認してください。
入居者が快適に過ごすためには、充実したサービスが必要不可欠。職員体制や、プログラム内容、タイムスケジュールなどを確認しましょう。
また、安全面への配慮が徹底されているかを確認することも大切です。緊急時はどのような対処がされるのか、職員に直接確認することを忘れないでください。
運営における方針や理念
老人ホームを運営するにあたり、どのような方針・理念に基づいて運営されるのかを確認しましょう。
入居者に対する意識や接し方をイメージしやすくなるため、ぜひチェックしておいてほしいポイントです。
パンフレットや資料などに記載されていることがほとんどですが、職員に直接質問し、職員自身の口から語ってもらうとより、信頼性が高まるためおすすめです。
おわりに
初めて老人ホームを利用する方にとって、契約や手続きに関する不安・疑問はつきもの。
しかし、きちんと「必要なもの」や「チェックポイント」を把握しておけば、問題なくスムーズに契約を進めることができます。
本記事を参考にしながら、信頼できる老人ホームへの入居を検討してみてください。