家族が老人ホームを利用することになった場合、受けられる介護・支援サービスや施設スタッフの雰囲気などに加えて入居にかかる費用も気になるところです。
月々の費用はどこの老人ホームでもかかってきますが、施設によっては入居する際に一時金が必要になる場合があります。
ここでは老人ホームの入居にかかる一時金の内容や相場ご紹介します。
目次
入居一時金とは?
有料老人ホームでは毎月の費用とは別に入居時に一時金を支払う必要があり、その目的は施設を終身に渡って利用するための権利を取得することとされています。
一時金は入居時に一部(0~30%)が初期償却され、残りを償却年数で少しずつ償却していきますが退去時に未償却金がある場合は返還されます。
償却年数は施設により異なりますが、介護付施設の場合は5年程度で健康・住宅型施設の場合は15年程度とされています。
また一時金はクーリングオフが適用されますので、契約から90日以内に契約を解除した場合は全額返還してもらうことが可能です。
入居一時金の相場
一時金の金額は決まっていないため、0円~数億円といったように施設により大きく異なります。
ただし0円の場合は一時金を月割にして月額費用に上乗せするため、入居時の支払いはないものの月々の費用が高くなります。
施設に豪華な設備があったり特別なサービスを受けられる高級老人ホームであれば数億円かかる場合もありますが、それほど高額な施設は多くはありません。
平均的な相場は大体100~500万円とされていますので、目安として覚えておくと良いでしょう(もちろんもっと安い施設もたくさんあります)。
このように一時金の金額は施設によりそれぞれ異なりますが、高く払ったから満足のいくサービスが受けられるわけではありませんので金額だけでなくサービス内容や雰囲気などをしっかりと見極めることが大切です。