一昔前であれば高齢者を自宅で世話する家庭が一般的でしたが、近年は高齢者を対象とした事業が急速に発展したこともあり老人ホームを利用する人が増えてきました。
しかし全ての施設がいかなる状態の高齢者でも受け入れ可能というわけではなく、介護度や認知症の有無など施設ごとに受け入れ条件は異なります。
ここでは老人ホームの種類や特徴ご紹介します。
目次
老人ホームとは?
老人ホームは「身体上や精神上の障害、家庭環境や経済上での理由などで居宅で生活することが困難な高齢者を入居させて世話をする施設」と定義されています。
しかし高齢者には介護の必要性の有無や認知症であるかないかなど、人それぞれで状態が異なるため様々な条件の老人ホームがありニーズに合った施設を選ぶ必要があります。
要介護状態の人を対象とした老人ホーム
認知症を患っている場合や1人で生活することが困難な場合は、その状態により5段階の要介護認定を受けます。
そうした要介護状態の人を受け入れている老人ホームには公共型と民間型がありますが、公共型の方が費用を抑えられるため人気が高い傾向にあり入居までにかかる期間も長くかかります。
公共型には特別養護老人ホームや介護老人保険施設、介護療養型保険施設などがあり、民間型には有料老人ホーム(介護付、住宅型)、グループホームなどがあります。
自立状態の人を対象とした老人ホーム
高齢者の中には健康で人の手を借りずに生活できる人でも家庭や経済上の理由で家で生活することが難しくなるケースもあります。
そのような場合は高齢者向けの住宅やマンションを利用することができ軽度の認知症や介護度であれば入居可能な施設もありますが、民間型よりも公共型の方が費用が安いため公共型の待ち時間は比較的長くかかります。
公共型には軽費老人ホームやケアハウス、民間型にはサービス付き高齢者住宅や高齢者専用賃貸住宅などがあります。
このように老人ホームは運営主体(民間か公共か)や受けられるサービスなどが施設ごとに異なりますので、家族の希望や状態に最適な施設を選ぶことが大切です。